洋上風力発電事業者向け損害保険、損害保険ジャパン日本興亜が販売開始

損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、「洋上風力発電事業者向け損害保険」の販売を2014/2/23より販売を開始した。

本保険は、洋上風力発電事業者（以下「事業者」）をとりまくリスクを包括的に補償するもので、洋上風力発電設備の建設作業に伴うリスク、および完成後の事業運営に伴うリスクを対象とし、それぞれ一括して保険に加入できるもの。

損保ジャパン日本興亜は、本保険の提供を通じて事業者の安定経営を支援するとしている。

洋上風力発電事業者向け損害保険、販売の背景

洋上風力発電は、近隣住民の生活や生態系への影響が相対的に小さいと言われており、四方を海に囲まれている日本において多くの電力が確保できるものと期待されている。また、２０１４年４月には洋上風力発電の固定買取制度が導入され、現在多くのプロジェクトが計画されている。

洋上風力発電プロジェクトにおいて、従来は、建設作業中（設備建設現場での資材運搬・基礎工事・風車の設置等）や、完成後の事業運営のそれぞれのプロセスごとに保険手配が行われてきた。
しかし、保険の加入漏れの防止や事業管理の効率性向上の観点から、一括して保険に加入することを望む声が多く、今般、「洋上風力発電事業者向け損害保険」の販売を開始することとなった。

洋上風力発電事業者向け損害保険の内容

（１）販売対象

洋上風力発電事業者

（２）補償内容

次に掲げる過程において、不測かつ突発的な事故により洋上風力発電設備に損害が発生した場合に保険金を支払う。
［１］洋上風力発電設備の建設作業中
［２］洋上風力発電の事業運営中
※建設作業中・事業運営中の事故による賠償責任や逸失利益の補償を特約として付帯することも可能。