日本生命、震災時の建物安全度判定システムを保有投資用ビルに導入
日本生命保険相互会社は、当社保有の投資用ビルにおける震災時の対応強化として、建物安全度判定サポートシステム「q-NAVIGATOR」導入に着手した。
「q-NAVIGATOR」は、株式会社小堀鐸二研究所、Takusu株式会社の2社が開発し、パナソニック システムネットワークス株式会社が全国的な設置工事・保守・監視等を行うもの。
「q-NAVIGATOR」導入により、地震発生後概ね10分程度で建物構造の安全性を推定することが可能となる。これまで製品化されているシステムは、主に超高層ビル向けで、対象に一定の制限があるものが大半だった。「q-NAVIGATOR」は、ビルの高さによらず、中低層のビルに対しても導入が可能であり、今後、日本生命が全国に保有する全投資用ビルを対象に、順次導入を進める方針だ。中低層ビルを含めた全投資用ビルを対象にこうしたシステムを導入するのは、不動産業界でも先進的な取組みとなる。
日本生命は、東日本大震災の際、ビルの安全性について多くのテナントから問合せをうけた。また、2013年4月から、東京都では「東京都帰宅困難者対策条例」が施行され、各テナントは、発災後概ね3時間以内に建物への残留可否を判断し、従業員の一斉帰宅を抑制することを努力義務として課されており、こうした動きは全国的に広がりを見せている。
このような背景から、日本生命では、発災時、入居している各テナントに対し、より迅速かつ正確に建物の状況を把握し、情報の提供ができる体制を構築する検討を行ってきた。
日本生命では、入居しているテナントへのさらなる「安全」「安心」の提供のため、今後も防災対策やBCPサポート等の取組みを強化するとしている。
建物安全度判定サポートシステム「q-NAVIGATOR」とは
ビル内の一定間隔フロア毎に設置した加速度センサーの計測データに基づいて、建物のひずみを算定し、建物構造の安全性を自動解析するシステム。地震発生後概ね10分程度で建物構造の安全性を推定することが可能。
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